【C大阪 vs 甲府】 ウォーミングアップコラム:自信を取り戻した守備の要。ハードディフェンスで勝利を引き寄せる/マテイ ヨニッチ

2017年10月20日(金)


残り5試合となったJ1。第30節では、5位C大阪が、ホームのキンチョウスタジアムにて、J1残留争いの渦中にいる15位甲府と対戦する。前節の鳥栖戦で2-1と逆転勝利し、リーグ戦での連敗を3で止めて、3位の柏まで勝点差2とせまった、C大阪。杉本健勇が今季17得点目を記録し、13試合ぶりの先発復帰となった清武弘嗣が決勝点をマークするなど、攻撃陣の活躍が目を引くが、忘れてはならないのが、堅守の復活。PKで1失点したとはいえ、全体での粘り強いハードディフェンスが蘇り、それが勝利につながった。その中心にいたのが、マテイ ヨニッチ(写真)だ。

鳥栖の元コロンビア代表FWビクトル イバルボとのマッチアップは迫力満点。そのなかで、「試合前からイバルボ選手について勉強、分析をよく行った結果、試合中も彼に激しくプレッシングをかけることができた」とヨニッチ自身も述べるように、強靱なストライカーと真っ向勝負し、その相手をハードディフェンスで抑えたことで、チームに流れをひき寄せることができた。「ただ、僕自身だけではなく、チームみんなが頑張ってくれた」と、チームメイトへの感謝を忘れないのも、真面目で勤勉な彼らしいところだ。

今季から加入したクロアチア人DFは、ここまでリーグ戦全29試合に出場。出場時間数でも、唯一のフル出場である山口蛍(2610分)に次いで、チーム2番目(2582分)の数字を誇るように、今のC大阪に不可欠な存在となっている。前半戦では彼の力強い守備だけでなく、セットプレーから得点も決めるなど、上位躍進を象徴する選手の1人となっていた。

しかし、夏場から9月にかけてはチームとともに苦しい時期を経験。特に今季初となる3連敗を喫したときの後半2試合、第27節仙台戦と第28節川崎F戦では途中交代の屈辱も味わった。「そのときは自信もなくしてしまった」というヨニッチだが、それでも、「そのつらいときに、結果を受け止めて、もうちょっと頑張らなくちゃいけないと自分に言い聞かせてきた。その結果、自信も戻ってきましたし、試合でも結果がついてきた」。JリーグYBCルヴァンカップ準決勝第2戦のG大阪戦、そして、この前の鳥栖戦と、ヨニッチのパフォーマンスが冴え渡ったことは、C大阪にとっても大変心強いことだ。

今節の甲府戦も、相手には最近好調の、強力なブラジル人FWが並ぶ。だからこそ、ヨニッチにかかる期待は大きい。「連敗もあり、全体的にチームとしてのパフォーマンスもあまりよくなかったが、もう、それは過去のこと。そこから復活したと思っていますし、これからも連勝できればと思っている」。たくましく、パワフルに、そして、クールに、C大阪の大きな壁となって、ヨニッチは相手の攻撃を食い止める。その準備は整った。試合後、彼の笑顔が見られたときには、第20節札幌戦以来となるホームゲーム勝利が叶っていることだろう。

文:前田敏勝(C大阪担当)


明治安田生命J1リーグ 第30節
10月21日(土)14:00KO 金鳥スタ
セレッソ大阪 vs ヴァンフォーレ甲府