【相模原 vs 秋田】 ウォーミングアップコラム:殻を破りつつある呉大陸。古巣・秋田相手に恩返し弾は飛び出すか

2017年10月13日(金)


鮮やかなドリブル突破であった。第24節・YS横浜戦、キックオフ直後のファーストプレーでDFラインの裏に飛び出しボールを受けると、そのままペナルティーエリアに侵入。狙い通りのフェイントで相手を交わすとPKを獲得すると、それを自ら落ち着いて沈め、今季初ゴールを奪った。試合後、開口一番に「あれはチョー気持ち良かった」と久しぶりに銀髪ドリブラーの笑顔がはじけた。

呉大陸(写真)にとって今季は、もがき苦しみながらのシーズンとなっている。開幕から5試合連続でスタメン出場こそ続けていたが、プレーに迷いが見られる場面も少なかった。春先に話を聞いた際も自身のパフォーマンスについて「まったく納得はいってない」とキッパリ。自身のプレースタイルと指揮官の求めるプレーや要求とのギャップに戸惑い、思うように“らしさ”を発揮できずにいた。特に求められていたことはプレーに連続性を持たせること。得意のドリブルだけなく、ボールを引き出す動きやパスを受けるポジション取り。「オンのときもオフの時もボールに絡んで良いプレーができるように」(呉大陸)と90分間休まないことを、安永聡太郎監督からは口酸っぱく言い続けられた。

そんな呉大陸にようやくキレが戻り始めたのは夏の終わりごろ。チームが夏の中断期間中にポゼッションサッカーを志向したことも相まって、「少しずつ自分らしさを出せるようになってきた」(呉大陸)。ロングボール主体の攻撃であった前半戦に比べ、足元でボールを貰える回数が増加。自然とボールタッチの回数も増え、ドリブルを仕掛けていくシーンも増えていった。そして冒頭にもあるように、今季16試合目の出場にして待望の初ゴール。ようやく相模原の地で第1歩を踏み出した。

そして今節に迎えるは古巣・秋田との対戦。「考えすぎると良くないのでいつも通り戦えれば。楽しみではあるが気負うとかはあまりないのでいつもと変わらずいきたい」と背番号28は至って冷静だが、もう1歩を踏み出すには絶好の相手。強烈な恩返し弾を期待せずにはいられない。

文:須賀大輔(相模原担当)


明治安田生命J3リーグ 第27節
10月14日(土)13:30KO ギオンス
SC相模原 vs ブラウブリッツ秋田