【千葉 vs 岡山】 ウォーミングアップコラム:チームメイトがプレーしやすくするのも「僕の役目」と話す山本真希

2017年10月6日(金)


今シーズンに就任したフアン エスナイデル監督は当初、3バックと4バックのシステムを使い分けていたが、現在では4バックが試合開始時のメインのシステムとなっている。そして、サイド攻撃を重視する戦い方の中で鍵を握る存在がサイドバックなのだが、今シーズンの千葉では北爪健吾、山本真希(#6)、溝渕雄志が右サイドバックでプレー。その中でも、山本真は北爪や溝渕とは違ってサイドバックが本職ではなく、これまでサイドハーフやボランチでプレーしてきた。今シーズンのスタート時はインサイドハーフだったが、右サイドバックのスタメンに定着したのは、攻撃センスが優れ、キックの精度が高いことに加えて、チームメイトを生かすプレーができるからだろう。右サイドバックの選手との連係が重要なポジションの1つである3トップの右サイドでプレーする船山貴之は、最近の取材でこんなふうに話していた。

「他の選手と違って真希が右サイドバックだと、俺が気を使うことはない。真希が気を使ってくれているので。真希は(ともに川崎Fに在籍していた2014年と2015年も含めて)一緒にプレーしている年数も長いし、いろいろな経験も多い。他の選手とはいろいろなところでのタイミングが違うし、俺に対する指示も真希のほうがやっぱり的確です」

10月5日の練習後、船山のその言葉を伝えると、山本真は笑顔になってこう話した。
「それが僕の役目でもあると思いますし、できるだけ前の選手には負担をかけずに攻撃のほうに力を注いでほしいなというのがあるので。必要だったら(前の選手の位置を)下げますけど、うまくそういうことをやれたらなと思っています。たまには引くことも大事だと思いますけど、やっているサッカー自体、高い位置でボールを奪うということをやっているので、できるだけ前でボールを奪えるチャンスを作る意味でも、そういうふうに考えてやっています」

不慣れなポジションで苦労していることも多いだろうが、そんな状況下でもチームメイトがプレーしやすいように心を砕きながら、チーム戦術の遂行に努める山本真には、彼にとってプレー経験が豊富な攻撃的なポジションの選手の考えや気持ちがわかる利点もある。

「今まで見てきたサイドバックの選手だとかそういう人のいいところをイメージしながらサイドバックをやっています。前の選手が『ここでパスを出してほしい』というタイミングだとかそういうことはもちろんわかるので、とにかくみんなに気持ちよくプレーしてもらえたらなと思います」

チームは第34節・長崎戦、第35節・京都戦と2試合連続で、試合終了間際の失点が響いて連敗。特に、前節は前半から複数の決定機を作りながらもゴールを奪えず、0-2というスコアで終わった。千葉はJ1昇格プレーオフ進出圏内の6位の横浜FCとは勝点差10で12位と、非常に厳しい状況に追いこまれてきている。ただ、岡山と対戦する今節と次節(第37節・松本戦)は勝率の高いホームのフクアリで戦える。

「どの試合も先に点を取れれば楽になると思いますし、そこで最近は特に点が取れていないのが響いちゃっているのかなとは思います。ここ最近は相手に先制点を許しているので、ディフェンスとしてはとにかく失点をゼロで抑えたいなとは思います。フクアリがやりやすいというのは変わらないので、そういう後押しを受けながら勝っていきたいですね」

山本真は右サイドバックでもこぼれ球をうまく拾い、持ち味の1つのミドルシュートでゴールを奪っている。今節ではミドルシュートでのゴールも見せてほしいものだ。筆者がそう言うと、山本真はこう答えた。
「頑張ります(笑)、はい」

チームの勝利につながるゴールが欲しくないわけはないだろう。だが、山本真のその短い答えには、自分の得点よりも失点阻止を強く願う『右サイドバック』の思いが表われているような気がした。

文:赤沼圭子(千葉担当)


明治安田生命J2リーグ 第36節
10月7日(土)15:00KO フクアリ
ジェフユナイテッド千葉 vs ファジアーノ岡山

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