【仙台 vs 広島】 ウォーミングアップコラム:増嶋竜也の闘志が、仙台を8試合ぶりの勝利に導く。

2017年8月12日(土)


明治安田生命J1第21節・仙台vs磐田で、仙台は相手に攻めこまれる時間も少なからず経験したが、0-0で試合終了。リーグ戦で7試合ぶりの無失点を達成した。

その立役者の一人が、増嶋竜也(写真)だった。この試合で3試合ぶりに先発に復帰し、3バックの左でフル出場。入れ替わり立ち替わり目の前に現れた磐田の攻撃陣を相手に、鋭いタックルやインターセプトで対抗した。
「最近はゲームプランが崩れて失点を重ねる試合が多かったので、まず守備から手堅い試合をしようと心がけていました。それが結果に出たのは、一歩前進したのかな、と思います」
守備の手応えについて口にした一方で、引き分けに終わった悔しさも隠さなかった。
「しっかり前半に(失点を)ゼロに抑えて、後半に点を取りに出てチャンスを作っただけに、悔しい試合でした。ホームだったし、勝てる、得点するチャンスもあっただけに……」

磐田戦では増嶋自身がCKから二度、惜しいヘディングシュートを放っていた。それ以上に本人が反省材料として挙げていたのが、自身を起点とすることも多い、後方からの攻撃の組み立てである。磐田戦から二日経った11日に、あらためて次節に向けた話を聞いた。
「ビルドアップでのボールの回し方はもっと、短い(準備期間の)中でもしっかり周りと合わせていかなければいけません。『もっとできる』と思うので」
現在の仙台は前半戦で失点が多かった反省から、守備側にバランスの針を傾けるところからスタートしている。その一方で攻撃に大胆さと厚みを欠いているのが、ここ数試合の状況だ。以前にもできていた、多くの人数がからむ攻撃で相手を崩すことを、忘れてはいけない。
失点を許さず、攻撃の起点としての質を上げる。DFにとってもやるべきことは多いが、増嶋は責任を持ってこの任務に取り組む。

次節の相手である広島とは、J1第8節で対戦。増嶋は仙台加入後初アシストをこの試合で、流れの中から決めた。その一方で、複数失点を反省していた。ただし、今回の広島は、あの時と監督も戦い方も変わっている。
「今の広島は、カウンターの強さが増していると思います。ボールを取ったら以前よりシンプルに前に行くし、前に勢いのある選手もいますから、そういうところでは(前節・)磐田戦でできたような守備をさらに強くできるようにしたい」
強靱な新戦力・パトリックや、好調のアンデルソン ロペス、あるいは柏時代のチームメイトである工藤壮人。そういった攻撃陣を相手にも、増嶋は一歩も引かず、眼光鋭く立ち向かう。そして相手のプレッシャーにも負けず、奪ったボールをその先に託す。前節に悔しい思いをしたホームで、今度こそ勝利をサポーターに届けるために。

「ホームで2試合(続けて)できることは本当に大きい。前(節)も大きな後押しになったし、連戦の中でもそういうサポーターの声援があることはありがたいので、しっかり勝てるように頑張ります」
その闘志あふれるプレーが、仙台を勝利に近づける。

文:板垣晴朗(仙台担当)


明治安田生命J1リーグ 第22節
8月13日(日)19:00KO ユアスタ
ベガルタ仙台 vs サンフレッチェ広島