【C大阪 vs 札幌】 ウォーミングアップコラム:念願のトップチームデビューへ。「自分の持ち味を出して、たくさん走って、どんどんゴールを狙っていきたい」/斧澤隼輝

2017年7月25日(火)


J1チームだけに許される舞台、JリーグYBCルヴァンカップに、3年ぶりの参戦となっている、C大阪。尹晶煥監督のもと、J1リーグ戦とともに、このリーグカップ戦でも好結果を残している。Bグループでは4勝2分けの2位。今季から新たに設けられた、ノックアウトステージへの登竜門、プレーオフステージに出場するなか、Aグループ3位の札幌とのホーム&アウェイ戦に挑んでいる。そこでも、第1戦では、アウェイで2-0と先勝。大きなアドバンテージを得たなかで、ホームでの第2戦に臨む形となる。

ルヴァンカップでのC大阪の特色は、若手選手たちの台頭。ルーキーの舩木翔が5試合先発しているのをはじめ、2年目の庄司朋乃也(現、金沢)と岸本武流、3年目の西本雅崇と、10代および20歳の選手たちが続々とデビューを飾り、特に西本はルヴァンカップでは2試合連続先発中、J1でも第16節仙台戦にて出場機会をつかむなど、存在感を示し始めている。そして、この試合では、またひとり、新たな若き桜の逸材が、デビューのときを迎えそうだ。舩木とともに、今季トップチーム昇格を果たした、19歳のMF斧澤隼輝(写真)に、チャンスがやってきた。

昨シーズンから、C大阪U-18の所属ながら、2種登録選手としてC大阪U-23にてJ3でプレーし、J3ではこの2シーズンで44試合4得点という実績を残している斧澤。「U-23の試合はずっと観てきているが、そこまで(好不調の)波がある選手ではない。運動量(の豊富さ)と、しっかりした技術がついている。いつも頑張っている姿を見ている。なので、いつかはチャンスを与える必要があると考えていました」と評価するのは尹監督。最近ではトップチームのトレーニングに参加する機会も増え、23日(日)にはC大阪U-23のJ3リーグ戦が行われたものの、それを斧澤は欠場。当日はトップチームでの練習に専念し、まさに、この試合のために準備を行う形になった。

「(C大阪U-)23でずっと試合とかをこなしていて、『やっと来たチャンスだな』と思うし、『頑張ろう』という気持ちでここまで過ごしてきました。(トップ)チームもずっと負けなしで来ているので、僕もチームに貢献するために、チームのために頑張ります」と気合いを込める、斧澤。「試合に出たら、自分は初めてなので少しでも緊張はあるかもしれないですが、早くピッチに慣れて、たくさんボールに触って、自分の持ち味を出して、たくさん走って、どんどんゴールを狙っていきたい」と、試合前日の練習後には、報道陣からの取材にも丁寧に応え、意気込みを述べていた。

身長はチームで2番目に低い、166cm。札幌にはエースFW都倉賢や、磐田で実績を残し、今夏新たに加入したFWジェイなど、攻守に高くて強い選手もそろっているが、それでも、「普通に競ったら負けるので、僕は身長が低くて重心も低いので、相手より先にボールを奪いたい」と、斧澤は自らの特長をいかして対抗する構えだ。

そういえば、J3第3節、C大阪U-23が北九州と対戦したときには、セットプレーで、190cmという長身FW小松塁のマークについていたのが、斧澤だった。「ただ『(マークに)ついておけ』と言われただけで、そのときは『意味あるんかな』と思いましたが……」と本人はコメントするも、当時、小松はゴール前でなかなか思うように競れず、苛立つシーンも垣間見えた。「隼輝は身体が強いので、相手の邪魔をするのが得意。ゾーンで守りながら、いいタイミングで相手に入らせないということで、あいつにやらせた。低いところからガチガチしていて、案外いい。そういうのをしながら、相手にやらせないということで、経験値が上がってくるもの。小さくても守れなくはないので」と、あのときの意図を説明してくれたのは、C大阪U-23の大熊裕司監督。その体幹の強さ、粘り強い対応力は、アカデミーから鍛え上げた証。このよさも、ピッチで示したい。

J3にて一緒にプレーしたことのある橋本英郎(現、東京V)から、「クレバーにプレーできる、いい選手」という評価を受けていた、斧澤。「遠慮したら次はないと言われたので、ガツガツいかないと。自分もそこに定着していきたいので」と、トップチームに残り続けるためにも、この貴重な機会を、必ずモノにする。その覚悟は、すでにできている。

文:前田敏勝(C大阪担当)


JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフ第2戦
7月26日(水)19:00KO 金鳥スタ
セレッソ大阪 vs 北海道コンサドーレ札幌

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