【沼津 vs 盛岡】 ウォーミングアップコラム:松藤正伸の恩返し。怪我を見越して獲得したクラブへの忠誠

2017年7月15日(土)



6月21日の天皇杯2回戦、西京極のピッチに見慣れない選手が立っていた。それもそのはず、今季から新加入したものの、移籍前に負った負傷の影響で、まだ公式戦に一度も出場していなかったのだ。彼の名前は松藤正伸(写真)。左利きの左サイドバックである。

4日後のJ3第14節では、リーグ戦にスタメンでデビュー。対戦相手はFC東京U-23。松藤にとっては、Jリーグ初出場の試合が中高を過ごした古巣相手の試合という、思い出深い一戦となった。
「練習試合でずっと試合感覚は磨いていましたが、やはり本番の試合となるとサポーターも雰囲気も違います。それに相手が古巣ということもあって、また違う緊張もありました」

そこから瞬く間にレギュラーを奪い、ここまでリーグ戦3試合連続でフル出場。豊富な運動量と素早い攻守の切り替え、そしてなにより縦への推進力でチームを勢い付けている。そんな松藤は、沼津には借りがあると感じている。

「前のチームで肩を脱臼してしまい、それが癖になって再発してしまったので、手術をしたんです。沼津に加入する時点で合流が遅れることは先に伝えていたのですが、沼津はそれでも僕を獲得してくれました。やっとスタートラインに立てたので、これからチームと監督に恩返ししていきたいです」

沼津は松藤に限らず、レギュラー争いが非常に激しいチームだ。これまで2試合連続で同じスタメンを選択したことはなく、「30人全員がいい準備をしている」(吉田謙監督)ため、誰が出場するかわからない。逆に言えば、誰が出場しても同じクオリティの試合ができる。その中で松藤がどのように「恩返し」をしていくのか。残り半分となったリーグ戦で見届けたい。

文:中村僚(沼津担当)


明治安田生命J3リーグ 第17節
7月16日(日)15:00KO 愛鷹
アスルクラロ沼津 vs グルージャ盛岡

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