【福岡 vs 金沢】 ウォーミングアップコラム:分かっていてもウェリントン。絶対的エースが勝利に導く。

2017年7月7日(金)


ウェリントン (写真)。その存在感はアビスパにあって特別とさえ言える。前半戦を終えて12得点は、もちろんチーム最多。イバ(横浜FC)、渡大生(徳島)に次いで後藤優介(大分)と並んでJ2リーグ3位タイにつける。ゴールを決めれば負けないという不敗神話は16節のアウェイ群馬戦で途切れたものの、ウェリントンがゴールを決めた試合の成績は9勝1分1敗と圧倒的な勝率を誇る。188センチ、90キロという恵まれた体格を生かし、徹底マークをものともせずにゴールを決める姿に、実況アナウンサーにして「分かっていてもウェリントン」と言わしめた。

ゴールだけではなく攻撃の起点としての役割も担う。鍛え上げられた体は多少のことでは揺がず、前線で相手の激しいマークを受けながらもボールを収める。昨年までは、ハイボールを競り合うケースがほとんどだったが、最近では、チームの連携が高まる中で足下で受けるシーンも増えてきており、それが攻撃のバリエーションを増やすことにもつながっている。対戦相手にとって脅威であるウェリントンの高さを生かしながら、攻撃のバリエーションを増やすことを模索する福岡の中で、新たな一面が見られる期待も広がっている。

そして、彼の特長は攻撃面だけにあるのではない。どんな時でも口にするのは「何よりも大切なのはチームの勝利。自分のゴールではない」という言葉。そして、その言葉を常にプレーで表現する。前線でのアグレッシブな守備は、もうひとつのウェリントンのストロングポイント。労を惜しまず、これでもかとばかりにボールを追い、チームのファーストディフェンダーとして相手のボールホルダーにプレッシャーをかけ続ける。チームが押し込まれている時、あるいは終盤の苦しい時間帯に、ウェリントンが激しくボールを追う姿はチームに勇気を与え続ける。「いい守備からのいい攻撃」をベースに戦う福岡にとって、守備面でも欠かせない選手のひとりだ。

そんなウェリントンがシーズン前に掲げた目標は、もちろんチームのJ1昇格。そして、それに貢献するために自身が得点王を獲得すること。後半戦に向かうにあたり、次のように話す。
「正直に言えば、前半戦で15点は取りたかった。けれど、決して悪い数字だとは思っていない。首位の座を守っていくために、自分が求められている仕事はゴール。ゴールを決めることでチームに貢献できれば、首位の座を守ることができ、チームの躍進につながる。それをしっかり頭に入れてプレーしていきたい」

圧倒的な存在感ゆえに、後半戦はさらに激しくマークされることは間違いない。ファールも辞さない覚悟で潰しに来る相手もいることだろう。だが、ウェリントンは意に介さない。
「相手チームが自分への警戒心を高めれば、自分にだけに意識が集中してしまい、却って、90分間、チームとして守ることは難しくなると思う。自分には90分の中でひとつでもチャンスがあれば、それを決めることが求められると思うが、マークが厳しくなるからと言ってやりにくくなるという気持ちはまったくない」

まずは後半戦の初戦となる金沢戦で、自らの存在感を見せつけるつもりだ。

文:中倉一志(福岡担当)


明治安田生命J2リーグ 第22節
7月8日(土)18:00KO レベスタ
アビスパ福岡 vs ツエーゲン金沢
ベスト電器スタジアム(アビスパ福岡)
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