【C大23 vs 琉球】 ウォーミングアップコラム:出番を力に代えて、最後尾で身体を張る/茂木秀

2017年6月2日(金)


5月には2勝2分と負けなしで勝点を積み重ねることができた、C大阪U-23。そのなかで躍動しているひとりが、今季から桜色の戦士としてプレーするGK茂木秀(写真)だ。195cmという長身をいかしたハイボールへの強さだけでなく、ロングフィードの正確性にも定評のある、桐光学園高校出身の18歳は、J3リーグ戦でここまでアウェイでの3試合に出場。第4節YS横浜戦(2-2)でデビューを飾り、第9節鳥取戦(3-1)ではチームの勝利に貢献。そして、前節のG大阪U-23とのU-23版大阪ダービーでは、ピンチにも高い集中力を持続し、好セーブを連発。勝利こそあげられなかったものの、自身初となる無失点で抑え込むことができた。

「この間の鳥取戦で勝つことができ、自分としても勢いはあったと思いますが、(U-23)大阪ダービーでは、いいプレーも連続してできたと思うも、その分、そこで自分も舞い上がってしまっていて、キックのところとかが正確にできていなかったところもあるので。すべてがすべてうまくいったわけではなかったですが、ああいう状態のなかで、自分がゴールを割らせなかったというところでは、GKとしての役目だと思うし、ピンチの場面を防げたのは、自分にとっても大きな自信になったと思います」

ルーキーイヤーで、特にGKというポジションは、なかなか実践の機会には恵まれないもの。それでも、同年代のU-20韓国代表GKアン ジュンスとともに、このJ3にて、C大阪U-23の一員として経験を積み上げることができているのは、茂木にとっても、大きなプラスとなっていることだろう。「GKは1年目とか出るのはなかなか難しいと思いますが、J3という舞台で1年目からチャンスをもらえているのは、自分としても1年目から非常にいい経験になっている。ああいった(U-23版大阪ダービーのような)緊張感のなかでプレーするのは、U-23がなかったら味わえなかったこと。自分もだいぶいい経験をさせてもらっている」。

ただ、このチームには、すでにJリーグYBCルヴァンカップでトップチームデビューを果たしている瀬古歩夢を含めて、ポジションは違うとはいえ、茂木よりも年齢が下の逸材たちも続々と台頭している。そういった選手たちを最後尾からまとめながら、守備を統率し、U-23チームを牽引していくことも、茂木に課せられた役割になるだろう。「最初は自分のことだけで精一杯でしたが、徐々に自分も仲間との信頼関係をできてきたと思いますし、自分が積極的にチームとコミュニケーションをとって、最終ラインのGKでもあるので、自分が引っ張っていくという気持ちをこの2試合で持てたことが、自分にとっても、チームにとってもいい結果の要因のひとつになったと思います」。

G大阪U-23戦では桜色のユニフォームを身にまとって、青黒の若き選手たちの前に大きく立ちはだかった、茂木。「ピンクは好き。その前の試合でもピンクで勝ちましたし。自分としてはG大阪戦でこのユニフォームを着ることができてうれしかったし、精神的に落ち着いてできました」、そうはにかむ背番号45は、心もすでに桜一色。今回のホーム、琉球戦で出番がやってくるかどうかは分からないものの、「今週、初めてホームで出るチャンスもあるとは思うので、そのなかでもし出ることができれば、ホームのお客さんの前で、自分の持ち味を見せたい。ホームでまだ1回も勝てていないので、ホームでサポーターに勝利を届けたい」。1日も早いホームデビューも待望されるなか、アグレッシブに身体を張ってセーブし、プロとしての実力を1つずつ積み上げていく茂木の勇姿に、これからも期待が高まる。

文:前田敏勝(C大23担当)


明治安田生命J3リーグ 第11節
6月3日(土)14:00KO 金鳥スタ
セレッソ大阪U−23 vs FC琉球

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