【G大23 vs C大23】 ウォーミングアップコラム:宮本恒靖監督がプロ監督として初めて挑む『大阪ダービー』。

2017年5月27日(土)


遡ること20年以上前。宮本恒靖U-23監督が選手としてユースチームでプレーしていた92~94年当時から、ユースチーム監督だった上野山信行氏には『大阪ダービー』の重要性を説かれていたという。氏は海外の『ダービーマッチ』などを例に挙げながら、そこで勝つ意味を繰り返し、選手のライバル心をかきたてた。
「上野山さんには常々、ダービーの歴史を紐解くような話をしてもらっていたこともあり、ユース時代から『大阪ダービー』は絶対に負けたくないという気持ちが自然と強くなるカードでした」。

その宮本がトップチームに昇格した95年。トップチームでもセレッソ大阪のJリーグ加盟とともに『大阪ダービー』の歴史が始まったが、アカデミーからの流れもあったからだろう。今となっては考えられない、一万人にも満たない観客しか集まらない状況下での試合でも、宮本にとっての『大阪ダービー』は常に特別な一戦だったという。
「セレッソ大阪が昇格してきたことで、それまでガンバが多くを占めていた新聞のサッカー面でもセレッソが取り上げられるようになりましたからね。そういうのを見て負けられないと思ったし、96年の対戦では同級生の西澤明訓が出場したりもして、ライバル心に刺激を受ける要素も多かったので、いつの時代も否が応でも意識する、特別なカードでした」。

そうして選手時代から戦ってきた大阪ダービーを、今年はプロの監督として迎える。アカデミーの指導者時代にもすでに何度か『大阪ダービー』を経験してきたが、プロチームの監督として臨む初の一戦はやはり特別なのだろう。いい高揚感を胸に試合を迎えることになりそうだ。
「正直、プロの監督として戦うのは初めてなので、どんな気持ちになるかわからないところもありますが、アマチュアとは間違いなく違うものだということは想像できます。また、昨年のU-23の大阪ダービーを振り返っても、ホーム戦には約8000人ものファンの皆さんが集まってくれましたからね。たとえカテゴリーがJ3リーグでも、やはりガンバファンの皆さんにとっての『大阪ダービー』は特別なものだと思うからこそ、素直に勝ちたいです(宮本)」

4月16日にトップチームがアウェイでの『大阪ダービー』を戦った際の観客数は42,438人。その数字が示す通り、セレッソ大阪のJ1復帰で3年ぶりに実現した『大阪ダービー』はスタジアム中が大きな熱に包まれた。結果的に、ガンバの先制ゴールで幕を開けたこの一戦は2−2の引き分けに終わったが、そこに漂う特別な空気、サポーターの高揚感はU-23チームの選手も感じ取ったことだろう。
それを今日の一戦にいい緊張感としてつなげながら『ガンバ大阪』のプライドを炸裂させられるか。昨年から始まったJ3リーグの『大阪ダービー』の歴史では2戦2勝のガンバ大阪U-23が、ホーム・市立吹田サッカースタジアムで今季初の『大阪ダービー』に挑む。

文:高村美砂(G大23担当)


明治安田生命J3リーグ 第10節
5月28日(日)14:00KO 吹田S
ガンバ大阪U−23 vs セレッソ大阪U−23

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