【山形 vs 山口】 ウォーミングアップコラム:児玉剛「勝てないとダメなので」

2017年5月20日(土)


山形は現在、13位。負傷離脱者の多さもあり、苦戦を強いられている。しかし、事ホームゲームに関しては、留意すべきデータがある。

前節までのホーム7試合で3勝。順調に白星を重ねているわけではないが、4分け、無敗。そして注目すべきは、無失点が6試合あるということ。唯一失点を喫したのは、2-0から一時追いつかれ、阪野豊史のゴールで突き放した第7節・大分戦のみ。17本のシュートを浴びた第8節・東京V戦や攻め手が見つからなかった第11節・水戸戦など明らかに劣勢の試合もあったが、最後までゴールを割らせなかった。

相手の決定的なシュートが枠を外れるケースも多数あり、相手に助けられた部分があることも確かだ。しかし、そうした運に見放され、いよいよゴールマウスを襲われたときには、児玉剛(写真)がビッグセーブで立ちはだかる。2年連続でリーグ戦フル出場し平均1失点未満を達成した愛媛の守護神が、今シーズンは山形のゴールを守る。

ホームでこれほどクリーンシートが多い理由を聞いてみると、「結果的にホームで全然失点してないから、サポーターの皆さんの後押しというのはデカいかもしれないですね。すごい応援してくれてるし、それは感じます」という答えが返ってきた。チームが攻撃力向上にシフトした時期にはセットプレーなどで失点が続いたが、地道な改善を粘り強く続けた成果は少しずつ表れている。

無失点の試合を積み重ねていることについて聞かれても、児玉は表情をピクリとも変えずにこう答える。「でも全然まだ続くし、これを続けていかないと意味がないので、なんとも思ってないです」。そして無失点だけでは、この守護神の仕事は完結しない。

アウェイ2連敗でホームに戻りスコアレスドローに終わった水戸戦の直後、失点と連敗を止めたことだけで良しとせず、強く勝利へのこだわりを口にしていたのが印象的だった。

「僕たちは絶対、今日は勝点3を取りにいってたので、J2優勝してJ1で戦っていけるチームを目指しているなかで、失点ゼロやから満足、もちろんできない。もっともっと上のレベルで戦っていかなきゃいけないと思っているので、全然まだまだ満足するレベルではないと思います」

児玉のもう一つの武器は足元の技術。ビルドアップを重視するチーム戦術のなかで、それはチームを勝たせるためにある。「本当にチームが勝てればどんなんでもいいかなと思います。勝てないとダメなので」

守護神はどこまでも勝利にこだわる。

文:佐藤円(山形担当)


明治安田生命J2リーグ 第15節
5月21日(日)14:00KO NDスタ
モンテディオ山形 vs レノファ山口FC