【東京V vs 京都】 ウォーミングアップコラム:サイドで輝くスピードスター・安西幸輝。

2017年5月20日(土)


リーグ3位の20得点を挙げているロティーナ・ヴェルディの中で、毎試合、ひときわ輝きを放っているのが、左右のウイングバックを駆け回る安在和樹・安西幸輝(写真)の『ダブル・アンザイ』だ。どちらも育成組織出身で、1学年違い。ユースチーム時代から、主に4バックの両サイドバックとしてコンビを組んできたが、3バックシステムの中でのウイングバックとあり、両者のキック精度と機動力が、攻撃面でより生かされている印象を受ける。

特に安西は、持ち前の攻撃力を買われ、新指揮官によって、怪我から復帰した第3節から第7節までは、FWとして起用された。実際、その期待に応え、第6節vs岡山戦、第7節vs湘南戦ではゴールを決めている。だが、突破力も高く評価されていることもあり、第8節vs山形戦、10節vs福岡戦は右のウイングバック、さらに、11節vs金沢戦からは、左ウイングバックでの先発起用が続いている。ここ最近に関しては「コウキが右サイドよりも左サイドで良いプレーができるから」と、指揮官は、右利きの安西を左、左利きの安在を右に置く意図を説明する。だが、さらに魅力的なのが、2人とも左右どちらも遜色なくこなせることである。試合中、相手との兼ね合い、試合展開、交代・投入選手とのバランスなどによってサイドを入れ替えることは、早くもロティーナ・ヴェルディのオプションとなりつつある。「俺とアンカズのところが、すごく武器になると思う」と、安西本人も自覚しており、「逆サイドにアンカズがいるから、どうにかして僕がためを作って、アンカズにシュートをさせるとか、どうやってヨシ君(高木善朗)とアンカズをフリーにするかを意識しながらボールを受けています」。安在を生かしつつ、自らも生かされる、最高のコンビネーションを追求していく。

もう1つ、背番号『2』の大きな武器が、カットインからのクロス、もしくはシュートである。攻守とも、ドリブルを大事にするロティーナ監督のサッカーにおいて、安西のキレとスピード溢れるドリブルは、非常に大きな魅力である。ドリブルが特長といえば、東京Vには平本一樹がいる。その大先輩からも、「お前は全部、クロスかシュート、どっちかにしろ。それぐらい単純に行け」と、アドバイスを受け、試合中も常に意識する。
これまで、プレーをしながら監督やコーチに「ポジショニングが悪い」と指摘されても、「正直、何が悪いのか、はっきりとはわからなかった」という。だが、スペインリーグでの監督経験豊富な新指揮官とイヴァン・コーチの指導によって、「『なぜ、ここにポジションを取らなければいけなくて、この選手がここに走らなければいけないのか』ということが、明確に理解できるようになった」。“サッカー理解度”が高まり、さらにまた、このスポーツの新たな楽しさを知った。喜びと感謝を胸に、この試合も勝利とゴール目指して仕掛けまくる!

文:上岡真里江(東京V担当)


明治安田生命J2リーグ 第15節
5月21日(日)15:00KO 味スタ
東京ヴェルディ vs 京都サンガF.C.