【藤枝 vs 北九州】 ウォーミングアップコラム:前線で“違い”を出せるストライカー・遠藤敬佑。今年もチームを救う仕事ができるか

2017年5月20日(土)


ここまでわずか1勝(1勝2分4敗)で15位と低迷する藤枝。アウェイは4戦全敗で、得意のホームでもこのところ2引き分けと勝ちきれていない。それでも、上位の栃木(2位)と富山(3位)に引けをとらない試合をしたうえでのドローなので、自分たちの戦い方に対する迷いはない。
だが、絶対に払拭しなければならない大きな課題がある。アウェイでの4敗のうち3試合は、開始11分以内に先制点を奪われており、しかもそれが全てリスタートからの失点。開始15分までの失点が、17点中の6点(35.3%)と際立って多く、それによってリズムを崩してしまっている。したがって、「試合への入り方に厳しさを持って、開始15分までの失点をなくさなければいけない」(大石篤人監督)というのが、まず最大の課題となる。

そのうえで先に点を取って、ホームで2勝目を挙げることが、チームの流れを良くするためには欠かせない。その意味で大石監督が期待を寄せているのが、富山戦でも独自のセンスを感じさせるシュートで先制点を決めたFWの遠藤敬佑(写真)だ。
「昨年の序盤戦で調子が出ていない時期も、(遠藤)敬佑のゴールで救われた試合があって、大崩れせずに済みました。富山戦のゴールもあいつだから打てるシュートですし、サッカーセンスが高くて、ゴール前で違いを見せられる選手です。チームが勝てていない中で、彼の得点という部分は求めたいですね」(大石監督)
今節は三好洋央がケガで出場できない可能性があり、その場合これまでシャドーの位置に入ることが多かった遠藤が、1トップに上がることが考えられる。遠藤自身も「トップだとよりゴール前でプレーできるし、やりがいがあります。とくに今回は、相手のセンターバックに草津のときに仲の良かった加藤弘堅がいて、その意味でも楽しみですし、絶対に(加藤に)負けられないという気持ちがあります」と非常に意欲的だ。

守備面で課題があってスタメンを外れた時期もあったが、そこも改善されて監督の信頼は高まってきた。技術を生かした柔らかいプレーがいちばんの持ち味だが、前線でチームのために身体を張る、ボールを収めるという面でも意識が高まっている。
「ちょっと無理なボールとか、キツい場面でも、自分がそこで頑張れれば流れは変わると思うんですよ。前で時間を作れれば、後ろも押し上げられるし、守備陣が休む時間を作れるし、そこも意識しています。前で自分の持ち味を出すところと、身体を張ってキープするところと両方ができれば、自分も一皮むけられると思うので」(遠藤)
もちろん、「チームが自信を持ってプレーできるようになるためにも絶対に勝ちたいですし、そのために自分が点を取りたいです」と、得点にも強い意欲を見せる。
前線で“違い”を見せることにこだわるストライカーが、昨年と同様にチームを救う仕事ができるのか。試合序盤の守備と共に、ホーム4戦目で大いに注目してほしいところだ。

文:井上慎也(藤枝担当)


明治安田生命J3リーグ 第9節
5月21日(日)13:00KO 藤枝サ
藤枝MYFC vs ギラヴァンツ北九州