【山形 vs 東京V】 ウォーミングアップコラム:瀬川和樹、不屈の男が燃える理由

2017年4月14日(金)



過去2シーズンでリーグ戦出場はわずか2試合。そのうち、昨シーズンの試合出場は終了間際に投入された1分のみだった。そんな瀬川和樹(写真)が、今シーズンはここまで開幕戦を含む5試合に先発出場。左ウィングバックのポジションをつかんで離さない。

開幕戦では今季チーム初ゴールとなる瀬沼優司の得点をアシストするなど、最大の武器は鋭く、速いクロス。第6節・長崎戦でも汰木康也と左サイドを崩しながら何度か可能性のあるボールを入れている。その瀬川が更なる進化を示したのは前節・大分戦。立ち上がり2分には縦パスの落としから、11分にはクロスから、ともにゴール中央まで入り込んでフィニッシュを担当している。11分のシュートはバーをかすめるほどだった。

第2節・千葉戦では特長を出しきれずに62分で交代し、木山隆之監督からは「左は今日、『冬』とまではいかないですけど、湿った感じがして(笑)、もうちょっと頑張ってほしかった」と厳しい評価も受けた。翌節には一時ベンチ入りメンバーからも漏れているが、第5節に先発復帰して以降は徐々に特長を出すシーンが増えてきている。

「通用する部分が明確なので、ストロングを活かしてやっていこうという気持ちで自信を持ってやれています」

その瀬川の本当の凄みは、不遇の2年間に凝縮されている。

負傷者が相次ぎ、そのポジションが手薄になっても試合に起用されないだけでなく、紅白戦でも「試しに主力組で使ってみようか」という気配さえなかった。監督の構想から完全に外れていたことは、本人が一番よくわかっていた。

心は何度も折れていたのかもしれない。それでも、練習中の態度が変わることも、チームに悪い影響を与えるようなこともなかった。全体練習が終われば、クロス練習やアジリティなど黙々と目の前の課題に取り組んだ。ここが終わりではないことを、誰よりも自分自身が信じていた。

「その2年間がないと、いま試合に出れてないかなと思いますし、頑張って良かったなと思います」

派手さはないが、打たれ強い。不屈の男は静かに炎を燃やしている。


文:佐藤円(山形担当)


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