【G大阪 vs 浦和】 ウォーミングアップコラム:『チャレンジする姿勢』を前面に押し出して。

2017年3月18日(土)



今野泰幸(写真)の元に15年5月の日本代表候補合宿以来、約1年10ヶ月ぶりとなる日本代表選出の報せが届いたのは3月16日のこと。その日、クラブを通して「練習からしっかりトレーニングをして、少しでもチームの力になれるように頑張ります」と真摯に語った今野は、翌日の練習後、報道陣に囲まれても、多くを語ることはなかった。

「選ばれる予感は全くなかった。驚きでしかない。今はまだリーグ戦があるので気持ちはそっちにしか向いていません。というか(代表の方に)行っちゃダメだと思っているし、行ってしまうと悪い方向に行きそうなので、今は必死にガンバに意識を向けています」。
短く言葉をつなぎながら話す表情には戸惑いさえ感じられたが、彼の責任感の強さを思えば、それも当然だろう。久しぶりの代表選出、それがW杯アジア最終予選という舞台だと考えれば、なおさらだ。しかも、会見上でハリルホジッチ代表監督は今野の経験値の高さを理由の1つに挙げていたが、今野が氏のサッカー観に直接触れたのは15年5月の日本代表候補合宿くらい。そう考えると、監督に何を求められているのか明確になっていない今、今野が多くを語れないのも理解できる。
ただ、間違いないのは、少なからず今野の現在のパフォーマンスが、ハリルホジッチ監督の目に留まるものであったということ。と同時に、その選出が驚きではないということだ。事実、今季、今野はここまでの公式戦全てで左インサイドハーフを任されてきたが、そこで示しているプレーは圧巻の一言。彼がシーズン前に話していた『チャレンジする姿勢』も十分に見て取れる。
「去年は少し自分に満足して、正直、どこか出し惜しみしている自分がいたのですが、今年は高い位置を任されていると考えれば出し惜しみしている場合じゃない。もっともっと得点やアシストに絡まなきゃいけないポジションだし、それは僕自身もチャレンジしていこうと思っているところ。また、運動量、スプリントもかなり求められるポジションですからね。それを体現するためのフィジカルも自分に求めながら、とにかくミスを恐れずに、五分のボールに対しても今年は積極的に狙うことを意識しながらプレーしたいと思います」

その『積極的に得点に絡む』意識は、前線に顔を出す回数ということにはもちろん、ACLグループステージ初戦のアデレード・ユナイテッド戦でのゴールやJ1リーグ開幕の甲府戦の『ゴール』にもつながってきた。もっとも、それらの内容、結果をもってしても「まだまだ足りない」と今野。「年間を通して自分がチームのために、どれだけの仕事をできるか」に重きを置いているからこそ、もっともっと、と自分に求めている。それは今節の浦和戦での大一番でも同じだ。昨年10月、ガンバが大敗を喫したアウェイの浦和戦は途中出場でしかピッチに立っていないが、毎回、僅差の戦いを強いられる浦和だからこそ、ちょっとした隙、ミスが大敗につながる可能性もあると気を引き締めつつ、攻撃にも意欲を示す。
「浦和の前線には年間で10点取れる選手がたくさん揃っていますからね。僕らが隙を与えてしまったら、攻撃を嚙み合わさせてしまったら、大敗もありうる。だからこそポジショニングも含めて、チームとして隙のない戦いをしなければいけない。また、攻撃も…チャンスがあれば決めなきゃいけないポジションですから。外すと結構、ガックリきちゃうんですけど(笑)、外しても次、次、というメンタルで臨みます」
自身が続けてきた『チャレンジ』への自信を、より膨らませるためにも。

文:高村美砂(G大阪担当)


明治安田生命J1リーグ 第4節
3月19日(日)17:00KO 吹田S
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