【福岡 vs 熊本】 ウォーミングアップコラム:ウィリアン ポッピ。アビスパの秘密兵器がベールを脱ぐ

2017年3月18日(土)



それは秘密兵器であることを示すには十分なプレーだった。第3節京都戦の71分。山瀬功治からのパスを受けて右サイドの裏を取ると、ドリブルで時間を作ってから中央へと折り返す。柔らかくコントロールされたクロスボールが、ファーサイドへ逃げるウェリントンの頭にピタリと届く。次の瞬間、ゴールネットが大きく揺れた。
「FWもサイドも両方できる」というのが井原正巳監督のウィリアン ポッピ評。決勝ゴールとなったチームの2点目をアシストしたプレーはもちろん、この日は途中出場ながら、再三、サイドを突破してチャンスを作った。

ブラジル・サンタカタリーナ州ジョインヴィレ出身の22歳。地元のクラブでプロ選手としての道を歩き始め、昨シーズンはKリーグ2部の釜山アイパークでプレー。38試合に出場して18得点を挙げ、Kリーグベストイレブンに選出された。そして、さらなる飛躍を使って日本をプレーの場所に選んだ。髪を固め、ジョン・トラボルタを思わせる風貌は、バブル全盛時代のチョイワル風。しかし、内面はいたって真面目な好青年。常にチームのためを公言する。初めての海外でのプレーとなった韓国で成功を収めたのも十分にうなずける。ちなみに好きな食べ物はキムチ、ラーメン、そして焼肉だ。

持ち味はスピードと裏へ抜け出す動き。韓国での実績が物語るように、ゴール前で決定的な仕事もできる。少しサイドに開いた位置から、斜めにゴール前へ切り込んでいくプレーがベストな形。相手との間合いを図りながらシュートチャンスを窺う。攻撃だけではない。チームファーストを公言するように、前線からの献身的な守備も特長のひとつだ。

そして、ホーム・レベルファイブスタジアムでプレーした感想を次のように話す。
「こんなに多くのお客さんが入って、自分の名前を叫んでくれるサポーターが大勢いて、その声を聞くと、やはり、自分のモチベーションも上がります。自分としてはサポーターのためにしっかりと仕事をして、みんなを幸せにしたいと思っています」
ファン、サポーターが待ち望んでいるのはポッピのゴール。その期待に応えるべく、ロアッソ熊本戦でのゴールを誓う。

文:中倉一志(福岡担当)


明治安田生命J2リーグ 第4節
3月19日(日)14:00KO レベスタ
アビスパ福岡 vs ロアッソ熊本

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