【ニューカマー・レコメンド】誰もが愛してやまない人格者。「きつくて、楽しい」湘南で完全復活を!:野田隆之介(名古屋→湘南)

2017年2月22日(水)

2017シーズン開幕!ニューカマー・レコメンド
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苦労人だが、それをまったく周囲に感じさせない明るいキャラクターが野田隆之介という男の最大の美徳だ。2014年に鳥栖から名古屋に移籍したが、2013年シーズン終盤の負傷が想定外に長引き、名古屋での公式戦デビューは2015年夏のナビスコカップ(現・ルヴァンカップ)準決勝を待たねばならなかった。そこで2戦連続ゴールを決めた野田だったが、運が良いのか悪いのか、低調なチーム状態の中で1年半のリハビリからの“慣らし期間”を用意することができずに一気に主力へ。結果、10月のリーグ柏戦で再び負傷し、翌2016年シーズンのプレシーズンキャンプでようやく全体合流するなど苦難の道を歩み続けてきた。昨季も序盤は前線のターゲットマンとして躍動したが、その後はコンディション面でチームの要求と合わないところなどもあり、主力としての地位を確立することができなかった。

しかし、この3年間の名古屋というチーム内での野田の存在感は格別に大きかったのである。逆境に決してめげることなく、ひたすらに前を向いて取り組んできた男に、周囲の誰もがリスペクトの念を抱いていたからだ。例えば2015年、グロインペインという難しい負傷に悩まされていた田口泰士はともにリハビリを行なっていた野田の存在に助けられたという。「隆ちゃんがいてくれたから頑張れた。隆ちゃんが復帰する時、『ちょっと待って、オレももうすぐだから』って話していた。隆ちゃんの復帰は自分のことより嬉しかった」。これは田口だけではなく、嘘偽りなくチームメイト全員に共通する想いだ。所属選手全員の誰とも垣根を作らず、楢崎正剛のような大ベテランから杉森考起のような10代の選手とまで公私ともに仲が良く、その人格者ぶりはもはや神の域。練習後に雑談していたら、楢崎のお子さんから電話がかかってきて驚愕したこともあった。

そんな野田だが、残念ながら昨季限りで名古屋との契約が満了となり、自ら売り込んで移籍を決めたのが湘南だった。その魅力的なサッカースタイルへの興味はもちろんのこと、この3年間というもの、自分を苦しめ続けてきたコンディショニングという強敵に対し、真っ向から向かい合うための選択肢でもあった。「きつくて、楽しいです」。厳しいキャンプの最中に教えてくれた短い言葉には、彼の充実感が詰まっていた。185cmの長身とは思えないほどのボールテクニックにトリッキーなスキル、そして豊富なシュートスキルとポストプレーの巧みさは、アグレッシブな湘南のスタイルに必ずやフィットすると確信している。

オフザピッチではオシャレ番長で子煩悩。歌も上手くて社交的なイケメンと申し分なし。湘南の風に吹かれて金髪になったのには驚いたが、彼の内面に何の変化もないだろう。「(永井)謙佑と(川又)堅碁が代表復帰を目指してるって? じゃあ、オレが先を越そうかな(笑)」。どこまでも明るく、サッカーに対して真面目な彼のこの言葉は、筆者は冗談半分、でも半分は本気だと思っている。

以上

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★湘南ベルマーレシーズン開幕戦!★
明治安田生命J2リーグ 第1節
2017年2月26日(日)16:00キックオフ/ケーズデンキスタジアム水戸
水戸ホーリーホック vs 湘南ベルマーレ

2017.02.22 Reported by 今井雄一朗

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