【熊本 vs 北九州】 ウォーミングアップコラム:変わりつつある潮目。歴史を変えるとき。

2016年8月20日(土)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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今シーズン前期までに13度対戦して、わずか1勝。その1勝も、九州社会人リーグを共に戦った2005年以来、5年ぶりに同じカテゴリーとなった2010年の後期、ホームで3−0と勝った試合のみ。それから5年以上にわたり、熊本は北九州に勝っていない。

北九州以外にも苦手なチームは確かにある。たとえば甲府や湘南といったクラブとの戦績も決して芳しいものではないし、今シーズンの最終節に対戦を残しているC大阪からも過去には1勝しか挙げることはできていない。そうしたなかにあって、北九州というクラブに対してだけ特別にそんなイメージがつきまとうのは、やはり0−7というスコアで敗れた3年前の記憶がこびりついているからだ。J1の鳥栖や福岡にも、長崎にも、大分にも、九州の他のクラブに対しては全く、そんな苦手意識などないからこそ、対北九州戦の数字が余計に浮き立つ。

今シーズン前期の対戦も、ボールを握る時間は作りながら先制される苦しい展開だった。しかし終盤、清武功暉のゴールで追いついてのドロー。逆転には至らなかったものの、これまで積もっていた「おり」のようなものは、少しではあるが晴れたような気がしないだろうか。さらに言えば、前節対戦した千葉との戦績も同様に負けが先行していたが、終わってみれば3−0の完勝。都合の良い身勝手な解釈なのを承知のうえであえて言えば、潮目は変わりつつあるのだ。

前期対戦で同点ゴールを挙げた清武功暉(写真)は、今節に臨むにあたり次のように話している。

「苦手な相手っていうのは過去の数字を見て『そうだったのか』と感じたぐらいで。僕自身にはそういう感覚はないです。前期のゲームでもそういう感じはなかったし、特別な意識はない。やるべきことをしっかりやれば大丈夫だと思います」

もちろん勝負事である以上、何が起きるか分からない。ただ少なくとも、前節の勝利が小さくない自信となり、彼らの中にはパフォーマンスを萎縮させるような過剰な意識はない。むしろ戦うべきは、自分達の内側にある。

「きっちりやらないと、自分たちが緩ければ相手の戦いにハマる。前節のようにいい守備から、自分たちのペースで運ぶ時間を長くしたい」(清川浩行監督)。

過去の戦績=歴史は、それを変えようという意志を持つ者によって変えることができる。6年ぶりの勝利で、次への扉を開こう。

文:井芹貴志(熊本担当)


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