【名古屋 vs 柏】 ウォーミングアップコラム:矢野貴章、古巣・柏戦ではキーマンの一人に。

2016年6月17日(金)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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【写真】練習に励む矢野貴章

絶対に負けられない、むしろ勝つしかない戦いとなった柏との1stステージホーム最終戦に、名古屋は「明確化」を一つのキーワードとして臨む。これまで継続してきた戦い方は変えずに、しかしそのアプローチをは明確に。そのキーマンの一人が、柏とは古巣対決となる矢野貴章である。

チーム随一の高さを誇り、セットプレーではシモビッチと並ぶ一番手クラスのエアバトラーだ。サイドバックとしての守備力も高く、上下動を繰り返すスタミナも抜群。オーバーラップからの鋭いクロスがいかに有効な武器かは、開幕戦で見せたシモビッチへのアシストを見れば一目瞭然だろう。このところはチームの攻撃自体がうまく機能しておらず、なかなか良い形で上がる機会が少ないために鳴りを潜めているが、クロッサーらしいクロスを上げる選手としての価値は大きい。

攻撃に課題を抱えるチームは今週、シモビッチや川又堅碁らの高さをシンプルに生かす練習を徹底してきた。方針転換ではなく、持っている武器を有効利用するための確認作業だ。その中で出た一つの指標が、「安田さんの左はつないで、貴章さんの右はシンプルに」(大武峻)というもの。サイドバックとしてのタイプの違いから、矢野にはクロッサーとしての役割が与えられたということになる。「そういうボールを蹴るならば、精度がとても大事になりますね」と本人も意識しており、「はっきりさせたことで、攻撃の幅が広がる」と好意的に受け止めている。矢野のクロスを起点にシモビッチ、田口泰士、永井謙佑らが連動して絡んでいく攻撃は、柏戦では要所要所で見られることだろう。

ちなみに新潟のイメージが強い矢野だが、前述したように柏はプロデビューを飾った思い出の古巣である。昨季、リーグ通算300試合出場を達成したのがアウェイの柏戦であり、その際には感慨を口にしていたものだ。だが、それを意識するような状況でもない上に、周囲の見方も変わってきていると言う。

「古巣なんですけどね。周りの見方としてそう思われていないかもしれないです(笑)。自分の感覚として薄れているわけではないんですが。それよりも去年のアウェイで負けて以来の対戦なので、今回はスッキリ勝っておきたい気持ちの方が強いですね」

古巣への思いは静かに燃やし、目の前の勝利にフォーカスする。仕事人の趣を漂わせるサイドバックの動きに、ぜひ注目を。

文:今井雄一朗(名古屋担当)


明治安田生命J1リーグ 1st 第16節
6月18日(土)19:00KO パロ瑞穂
名古屋グランパス vs 柏レイソル
パロマ瑞穂スタジアム(名古屋グランパス)
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