【岐阜 vs C大阪】 ウォーミングアップコラム:帰ってきたルーキー、田代雅也の矜持

2016年6月11日(土)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
----------------------


田代雅也が帰ってきた。
前節・東京V戦で戦列復帰を果たすと、チームの連敗を『3』で止めることに貢献。前半終了間際の失点を反省しつつも、3試合連続で続いていた前半早々の失点を止め、後半の反撃につなげてみせた。そして「(劣勢になったとしても)耐えることができればチャンスはこぼれてくる」と、久々のホーム戦今節・C大阪戦に備えている。

思い出されるのは、1-0で逃げ切った第5節・水戸戦。けが人が出たことで10人となっていた岐阜はこの時、もう一人負傷者を抱えていた。相手の猛攻を受ける中、仲間とともに球際に強く当たり、クロスを跳ね返していった彼の闘志は、多くの岐阜サポーターも覚えているかもしれない。左頬骨骨折、左眼窩壁骨折という負傷を負いながら、最後までピッチに立ち続け、無失点を果たした田代は、さながら魂で戦っているかのようだった。

幼い頃から(基本的には)CB一筋だったという。法政大では主将を務めていたこともありコーチングなどでも風格を漂わせているルーキーだが、失点と隣合わせのポジションで、彼が絶対に負けたくないのは空中戦や1対1の局面だ。「無失点ももちろんだけど、相手のFWにイヤがられるのが一番うれしいかな」と相好を崩す。

自分がプロの舞台でどこまでできるか――。そんな成長への思いを秘めて加入している背番号30は「J2の強いチームのFWは、個の能力が高いからいつも楽しみです」と話したところで「……楽しみにしていたら、(水戸戦で)顔面をやっちゃったので(苦笑)」とも付け足していたが、より楽しみにしているのがこの一戦だ。何しろ、相手はJ2屈指のタレントを擁するC大阪。けがについては「全然大丈夫です」と話し、「気負い過ぎないでやりたいですね」と目を輝かせていた。

「セレッソと試合ができるなんて逆に楽しみですし、いろんな人がいっぱい見ているだろうから、逆にチャンスです」

大学時代にも多くのJクラブと練習試合をこなしてきているものの、C大坂とは初対戦となる。「(勝点を)積み重ねることが大事」と話すルーキーは、それを実現させるべく、桜のタレントとの対峙を心待ちにしている。

文:村本裕太(岐阜担当)


明治安田生命J2リーグ 第18節
6月12日(日)13:00KO 長良川
FC岐阜 vs セレッソ大阪