【京都 vs 山口】 ウォーミングアップコラム:相手の挑戦を受けるのではなく、「相手に挑戦する気持ち」。ここに注目!

2016年6月11日(土)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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6月最初の西京極は、山口を迎え撃つ一番となる。山口は勝点28で現在7位。つまり、勝点30で6位の京都に勝てば、順位を入れ替えられるのだ。京都は、首位・札幌や松本と自動昇格圏内のチームを追いかけると同時に、下からはプレーオフ圏内をかけて追いかけられる立場にいる。一戦の重みが増していることは承知すべきだろう。

京都、前節の讃岐戦。堀米勇輝の先制ゴールでリードも同点弾を許してしまう展開に。だが、石櫃洋祐のゴールで突き放し、堀米勇輝のとどめ弾が出て3-1の快勝。
石丸清隆監督は、前々節の金沢戦で、追い付かれてからもう1点とる迫力が出なかったのを修正した選手を称えた。「これまでなら(精神的に)落ちてしまう所だが、メンタル的には金沢戦より良くなっていた。讃岐戦はハーフタイムの時に選手から声が出たんですよ。そういう部分だけでも成長があったと思いますね」と、選手たちの精神面での成長に手応えを感じていた。

選手からは、今季の京都について「挑戦者」と表現しているのをよく聞く。「挑戦者」とは、「挑戦」している者のこと。では、何に「挑戦」しているのだろうか? もう一度、この点を整理したい。
讃岐戦で、京都は「挑戦」していたのか? 讃岐は前半、「京都のボールを奪い取るぞ」と、京都に果敢に挑んでいた。この状況は、讃岐が「挑戦者」で、京都が「挑戦を受ける側」になる。これでは京都は迫力を出せない。京都は「讃岐ゴールを何が何でも奪い切ってやる!」という「挑戦者」にならないといけないはずだ。
決して、京都に迫力が無かったとか、出来なかったと言いたい訳ではない。例えば、前半に右サイドの石櫃へ展開し、相手サイドバックが石櫃のボールへ動いたところ、山瀬功治がそのスペースを突いてシュートまで持ち込んだシーンがあったが、京都がテーマにしている相手を動かした形だった。出来ている部分は多々ある。でもそれを「京都がゴール奪取に挑戦し、讃岐がそれを受けて立つ」状態になるほどの迫力が、どれほどあったかということだ。

それは守備にも当てはまる。1点奪われた讃岐は当然、得点を奪い返しに出る。それを「受けて立つ」立場になっていなかったか? 讃岐の攻撃に「ふざけるなっ、ボールを奪い返してやる!」という「挑戦」の気持ちはあったのか? ということである。
「奪いに前に出る」のか、それとも「相手ボールが京都の守備地帯に入って来た所を仕留める」のか、それは全体の意思統一も要る。だが、どちらにしても、相手ボールを奪い切り、そして攻撃に出て行く。そこでも「ここでゴールを陥れてやる!」という「挑戦者魂」を全面に押し出すべきである。
スコア状況や時間帯で、戦況を見極める判断力は必要だ。だが、「ゴールを奪う」「相手ボールを奪い切る」という「挑んでいく気概」も必要だ。それが、勝利への「挑戦」、そして、自分の限界を超えて行く「挑戦」へとつながると信じたい。
今節、京都は左サイドバックの本多勇喜が出場停止となる。誰が入るにせよ、強い気持ち、「挑戦者魂」で、たくましいプレーを見せてもらいたい。

文:武田賢宗(京都担当)


明治安田生命J2リーグ 第18節
6月12日(日)16:00KO 西京極
京都サンガF.C. vs レノファ山口FC