【岡山 vs 松本】 ウォーミングアップコラム:2年ぶりに「めぐりあう男たち」の対決。

2016年6月11日(土)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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リーグ戦は前半戦の終盤に近づき、「上位対決」という言葉も少しだけ重みを増してきた。しかしながら、長澤徹監督は、「僕らはしっかりとゲームをして、勝点を積み重ねて行くだけ」として、シーズン終盤にしか、この言葉は存在しない。

現在の勝点は松本が「32」、岡山が「31」で、得失点差は松本が岡山を3点リードしている。両チームともに【3-4-3】のフォーメーションで、セットプレーからの得点が多いという共通点はあるにせよ、やっているサッカーのコンセプト、スタイルはかけ離れている。いずれにしても見どころは非常に多いゲームになる。そんなゲームを作り上げる要素のひとつに、同じ過去を共有する選手たちの邂逅がある。

「喜山(康平)は岡山をJリーグに上げ、上げてからも相当貢献した選手。だから岡山戦への思いは強いはず」と話すのは、竹田忠嗣。「今年から最終ラインでプレーする喜山よりも良いプレーをして、そんなに簡単に出来るポジションじゃないことを教えてあげないと」という言葉には、2人の仲の良さがにじむ。また後藤圭太については、「3バックでずっと組んでいて、やりやすかった。気が利くし、対人能力の高い選手。気持ちがプレーに現れるので、出たらセットプレーには注意したい」と話す。

清水ユースから11年、岡山に加入し、14年までプレーした石原崇兆も、喜山同様、岡山で熱烈に愛された選手のひとりだ。また14年のアウェイ松本戦で決めたゴールは、当時ヘッドコーチだった長澤監督から、「いくつもの場面でシュートを打つよりも、ここで持ったら絶対に決める、というコースを持っておくのもこわいぞ、って言われて」練習し、結果として結びついたゴールだった。押谷祐樹は、石原のことを「かわいがっていた後輩といえば後輩なので(笑)。あいつにボールを取られないようにしないと。後ろからすごい勢いで追いかけてきそうですね」。また、サイドでマッチアップの可能性が高い田中奏一は、「もちろん負けたくないです。でも足速いからな」。

田中は、ボランチの宮阪政樹とFC東京ユース、ジュニアユースで6年間一緒にプレー。長澤監督は当時、FC東京のトップチームコーチ、U-15深川の監督を務め、宮阪の15歳からを知っている。田中は今もよく電話で話をする宮阪の現在の姿に、「成長を感じる」と話す。

さまざまに「めぐりあう男たち」のなかで核のように存在する長澤監督は、今節、「完全に自分たちはチャレンジャーだと思っている」。それは、勝つための戦術が徹底した松本というチーム、もしくは反町康治監督を知る言葉だ。6月12日、日曜のナイトゲームは、歴史の新しいページを開くようなゲームになるのではないか。そんな気がしてならない。

文:尾原千明(岡山担当)


明治安田生命J2リーグ 第18節
6月12日(日)19:00KO Cスタ
ファジアーノ岡山 vs 松本山雅FC