【水戸 vs 北九州】 ウォーミングアップコラム:イメージは守るものではない。新しく創り出すもの。湯澤洋介の挑戦

2016年5月6日(金)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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第9節東京V戦に向け、湯澤洋介は並々ならぬ覚悟を持っていた。
「もし自分が監督からそういうイメージを持たれているのなら、そうじゃないというところを見せないといけない」
けがで出遅れたことによって、開幕スタメンの座を勝ち取れず、開幕後も途中出場の試合が続いた。ただ、彼の切れ味鋭いドリブルは「他の選手にはない持ち味」(西ヶ谷隆之監督)であり、チームとしての貴重なオプションであった。それゆえに流れを変えるためのスーパーサブとして投入される試合が続いた。

それは、チームにとって大きな役割である。もちろん、湯澤自身、その期待を持たれているならば、それを受け入れて、期待に応える働きをしようと奮起してきた。ただ、選手としては、やはり先発で試合に出て、90分間プレーし続けたいと思うのが当然の感情である。「スーパーサブ」の座に甘んじるわけにはいかなかった。ましてや水戸の北関東のライバルである栃木から相当の覚悟を持って移籍してきたのだから、このままの立場で終わるわけにはいかなかった。

だからこそ、巡ってきたチャンスに燃えないわけにはいかなかった。なかなか調子が上がらないチームに変化を加えようと、西ヶ谷監督は第9節東京V戦で湯澤を今季初の先発として試合に送り込んだ。すると、試合開始から湯澤はフルスロットルのプレーを披露。鋭いドリブル突破から再三チャンスを作り、3対0の勝利に大きく貢献したのだ。

湯澤にとってのハイライトは73分に訪れた。中盤で相手のパスをカットすると、そのままゴール前に持ち込み、迷いなく右足を一閃。地を這うようなボールはGKの横をすり抜け、ゴールネットを揺らした。
その直後、湯澤は両手を広げて心の中でこう叫びながらベンチに走っていった。
「どうだ!」
それまでのイメージを払拭するに十分な一撃だった。
「とにかくスタメンに起用してくれた期待に応えたかった。それだけに気持ちが高ぶっていましたね」と笑みを見せながらその時の感情を振り返った。
イメージは守るものではない。新たに創り出すものである。故郷の栃木を離れ、水戸への移籍を決断したのもそういう思いがあったからだろう。ただ、湯澤の真価が問われる戦いはここから。継続して力を発揮した時、新たなイメージを創り出すこととなる。無限の可能性を、その鋭いドリブルで切り開いていけ。

文:佐藤拓也(水戸担当)


明治安田生命J2リーグ 第12節
5月7日(土)13:00KO Ksスタ
水戸ホーリーホック vs ギラヴァンツ北九州
ケーズデンキスタジアム水戸(水戸ホーリーホック)
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