【長崎 vs 熊本】 ウォーミングアップコラム:田上と中村。そして折り重なる物語

2016年3月25日(金)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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高校、大学、Jリーグ、DF田上大地とMF中村慶太が同じチームでプレーするようになってから8年が経つ。中村は荒削りながらも力強い突破で勝負するドリブラー、田上は落ち着いた判断力と柔らかい足元をあわせ持つCB。ポジションも性格も違う2人がプロ入り前に交わした約束は、共にプロのピッチに立つこと。

当初、出場の可能性が高かったのは田上の方だ。2月のキャンプで行われたトレーニングマッチで何度も先発出場を果たし、開幕戦の出場を十分に狙える位置にいた。だが中村は、思いきりの良いプレーで開幕戦のスタメンを勝ち取り、Jリーグデビューを飾る。中村に先を越された格好の田上だが、こちらも開幕戦からベンチメンバー入りするなど、Jリーグデビューへ着実に近づいていた。

第3節では交代選手として出場寸前までいきながら、試合が同点となり急きょ出番はなくなったが、第4節でついにスタメン出場を達成。この試合では中村も途中出場したために、プロ入り前に2人が交わした約束は、予想以上に早く果たされることになった。中村はこの試合のことを「試合中はあまり思わなかったんですけど、あとで試合の映像を見た時に、一緒に出ているのが不思議な感覚だったし、嬉しかったですね」と振り返る。

だが、2人揃ってのプロ初勝利と、ホームゲームはまだ経験していない。当然、熊本戦ではそれを狙っていくことになるのだが、そこには彼ら2人が口を揃えて「あの人からいろんなものを学んだ。本当に大きな存在」と口にする大学時代の先輩、熊本のDF鈴木翔登との物語がある。

「成長した今を見せたい」(田上)

「鈴木さんだからこそ、対戦できたらぶち抜いて得点を決めたい」(中村)

今回、3人が揃ってピッチに立つかはわからない。だが、九州最強を争う「バトル オブ 九州」には、そんなプロ入りする前から続く物語がいくつも折り重なっている。その物語は動き始める瞬間を今週末も待っている。

文:藤原裕久(長崎担当)


明治安田生命J2リーグ 第5節
3月26日(土)18:00KO 長崎県立
V・ファーレン長崎 vs ロアッソ熊本

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