【ニューカマー・レコメンド】高速ドリブラーの恩返しを期待:湯澤洋介(栃木→水戸)

2016年2月23日(火)

2016シーズン開幕!ニューカマー・レコメンド
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(C)J.LEAGUE PHOTOS
去年の湯澤洋介は悩んでいた。ときどき話をすれば「やばいっす……」というのが口癖だった。開幕からなかなかゴールが奪えず、チームもなかなか勝ち星を挙げられずに下位に低迷。17節群馬戦、ようやくチームはダービー最多得点勝利となる5対1というスコアで試合を終えたが、湯澤は試合終了間際の決定的なチャンスを逸していた。ゴール前で相手ゴールキーパーを抜き去って押し込むだけという場面。「カバーに入ったDFが見えてパスを選択してしまった……」。味方へのパスもずれてゴールならず。ホームグリスタの観衆が、そして湯澤自身もため息をもらすシーンだった。「あれさえ決めていれば……」。

ついに去年はノーゴールに終わった。悩みながらも練習グラウンドで会えばそのときどきの本音を話してくれるいい奴。「頑張って。期待している」と何度となく声をかけたが、逆にプレッシャーになってしまったかなと今にして反省するところもある。

栃木日光市出身の湯澤は栃木のファン・サポーターに愛されていた。ルーキーイヤーは2013年。20節、味スタでの東京ヴェルディ戦で湯澤はプロ初ゴールを決めると、自分自身を駒澤大学まで足繁く通って獲得してくれた強化担当の金柄杉氏(現ベガルタ仙台)に向かって一目散に駆け寄り抱きついた。「金さんのための恩返しをしたかった」。湯澤は情深く、熱いやつだった。
プロ2年目の2014年はそれまで練習後の個人指導に付き添ってくれた阪倉裕二監督の恩に報いようとキャンプから気合い十分。迎えたフクアリでのジェフ千葉との開幕戦。湯澤は試合終了間際、カウンターから電光石火の一撃を突き刺し、この年の阪倉栃木のロケットダッシュに貢献した。そしてシーズン中に3つのゴールを積み上げた。

昨季はいよいよ飛躍を期す3年目だった。が、チームを包み込んだ負のスパイラルのなかで湯澤は輝きを失った。今オフ、チームがJ3に降格するという非常事態のなかで、湯澤は複雑な心境をSNS上で吐露した。「どうしても高いレベルのリーグでプレーがしたかった……」「いつか必ず栃木に恩返しがしたい……」。苦渋の決断。湯澤の、栃木のライバル水戸への移籍が決まった。
移籍した以上、水戸で活躍してほしいというのが栃木のファン・サポーターの大半の意見。J2ディフェンダー陣が恐れた高速ターンを交えたドリブル突破は圧倒的な武器だが、抜き去ったあとのクロス、シュートの精度はまだまだ上がる。それを育成に長ける水戸で磨きを上げ、個人として高い舞台に上り詰めてほしい。いつか栃木に恩返しを、なんて今は考えなくていい。水戸で活躍する姿を見せることがそのまま栃木への恩返しになる。

以上

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★水戸ホーリーホックシーズン開幕戦!★
明治安田生命J2リーグ 第1節
2016年2月28日(日)16:00キックオフ/京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
京都サンガF.C. vs 水戸ホーリーホック
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2016.02.23 Reported by 鈴木康浩

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