【徳島 vs 栃木】 担当ライター“一問一答”

2015年10月31日(土)

「担当ライター“一問一答”」は、対戦する両クラブの記者が質問と答えをぶつけあう新企画です!

明治安田生命J2リーグ第39節
2015年11月1日(日)16:00KO 鳴門大塚
徳島ヴォルティス vs 栃木SC

★徳島から栃木へ
Q
第26節・岡山戦以降完封試合がなく、さらにその間7試合で複数失点を喫していることから、現在栃木さんが守備に小さくない問題を抱えているのは間違いないかと思います。そこで、直球的な質問ですが、その問題は何であるとお考えですか。特に大きい問題と捉えておられるものをお教えください。
(徳島担当:松下英樹)

A
振り返れば、栃木にとって第25節・讃岐戦は監督が交代して迎えた初戦でした。この試合は監督交代のカンフル効果も相まって“組織的に”というよりも“気迫の”守備で勝ち取った勝点3、そして零封劇だったと思います。

しかし、続く第26節・岡山戦と第27節・熊本戦は2失点ずつ喫しています。やられてしまった形は相手のロングボールから。基本的に前から激しく追って奪ってショートカウンターを仕掛ける、という守備コンセプトを実行した栃木に対する、相手の対策の一つがそれでした。前からの守備を裏返すために入れてくるロングボールに対しては、CBが予測と競り合いの強度によって制すべきファーストボールワーク、こぼれたボールに対する周囲のセカンドボールワーク、そして奪ったボールを繋ぐための素早いサポートプレーによって対応できるはずですが、今季の栃木はここがうまくいきませんでした。うまくいかなかった理由は様々ありますが、4試合を残す現時点でここに詳細を書くわけにはいきません。残留に向けて一丸となっているチームに横槍を入れることにつながりかねません。シーズン後の総括・検証とさせてください。

今季の栃木のベストゲームの一つに挙げられるのは、上記の課題を露呈した岡山戦、熊本戦に続く第28節・大宮戦ですが、大宮はロングボールをほぼ使わずに繋いで栃木を攻略しようとしていました。だから前だけを向いて対応する栃木の守備がうまくはまった。続く、当時状態が思わしくなかった横浜FCに勝利したあと、第30節・岐阜戦ではまたも執拗なまでのロングボールと、こぼれたボールに対する相手のセカンドボールワークのスピードとパワフルさにやられました。この敗戦が後半戦の栃木の分岐点だったと思います。その後チームが持つべき自信に陰りが見られるようになりました。前から奪うか、後ろで構えて守るか、5バックも模索せざるを得ない迷い道に足を踏み入れるなかで、失点をなかなか止めることができずに試合を消化してしまいました。

ですが、現時点でチームの迷いはほぼ解消され、状態は上を向きつつあります。守備でリーダーシップを発揮する山形辰徳、尾本敬といった選手たちもケガから戻ってきました。栃木は厳しい状況に立たされていますが、僕はまだ間に合うと信じています。
(栃木担当:鈴木康浩)


★栃木から徳島へ
Q
前回対戦時、3月29日・第4節は栃木が徳島を2-1で下しています。率直な感想としてはまだチームとして機能していない印象を受けましたが、今はあの頃と比べてどう変わってきたでしょうか。この半年ほどと、直近のチーム状態を端的に教えてもらえるとうれしいです。
(栃木担当:鈴木康浩)

A
おっしゃる通り、前回対戦時は攻撃も守備も組織がほとんど機能していませんでした。連動性がなく、まとまりを欠いていたと言わざるを得ないと思います。さらにその状態は残念ながらシーズン前半戦(7月4日・第21節)いっぱい続いてしまいました。

しかし、その後夏場に徳島は大きく変化。自分たちの戦いの基盤とすべき守備面に組織としての確かな成長を果たしたのです。そしてそこからチームはどんどん守備の粘り強さの強度を上げていき、それによって接戦に競り勝てる集団となっていきました。ただ、直近に関して言うと、そうした自慢の守備にやや緩みが出てきてしまっているのが事実と言えるでしょう。第34節から5戦続けて失点し、前節では3失点という大崩れもしており、少々心配な状態にあります。
(徳島担当:松下英樹)

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